「すべての人の健康や環境を保護する」という当社方針に基づき、事業活動から生じる環境への影響を低減すべく、当社の供給する製品のみならず、その製造工程、各種サービスに至る様々な側面において環境保全に努めています。
フルオロカーボン製造メーカーとして、環境負荷の低減、特に地球温暖化係数(GWP)が極めて低い次世代製品の開発に取り組んでまいりました。2012年には冷媒オプテオン™YF、特殊溶剤バートレル™スープリオン™/シネラ™の販売を開始しました。また、当社はフロン回収破壊法にもとづくフロン破壊業者として、使用済みフルオロカーボンの破壊処理を行っており、この使用済みフルオロカーボンの適正処理を行う場合、可能な選択肢の中で最もエネルギー消費量の少ない、即ちCO2排出量の少ない方法での処理を選択すべきと考え、資源化処理の推進・拡大を図っております。
「PFAS」 (ペルフルオロアルキル化合物またはポリフルオロアルキル化合物)とは、1つの炭素に2~3のフッ素が結合した構造をもつ化学物質の総称です。耐熱性・耐薬品性・難燃性など多くの特性を併せ持つことから、半導体、自動車など幅広い産業において不可欠な素材として使用されています。
OECD(経済協力開発機構)の定義によると、PFASには10,000以上の種類があるとされており、種類によって性質が異なります。
PFASの中でも3種類のPFOS、PFOA、PFHxS およびそれらの関連物質については、難分解性、生物蓄積性および毒性が指摘されており、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)で規制されています。日本では、PFOSは2010年、PFOAは2021年に化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に指定され、すでに製造・使用・輸入等が禁止されています。 PFHxSについても、2023年11月、化審法の第一種特定化学物質に指定され、2024年4月以降に同法が施行される見通しです。
日本フロロケミカルプロダクト協議会(FCJ)では、PFOS、PFOA、PFHxS 及びそれらの関連物質を「特定PFAS」と呼び、他のPFASと区別することを推奨しています。
当社では「特定PFAS」のうち、PFOAをフッ素樹脂の製造過程における重合助剤として使用しておりましたが、規制に先立ち2013年に使用を中止いたしました。PFOAを製造したことはありません。また、PFOS、PFHxSについては製造および使用したことはありません。
当社ではPFOAに関し、下記の通り取り組んでまいりました。
(2023年12月現在)
(※)三者連絡会の開催状況、内容につきましては、静岡市ウェブサイトをご覧ください。
“Make Changes for a Sustainable Future” これからも私たちは、変化する社会の潮流や要求にあわせて変革を続け、フッ素化学のリーディングカンパニーにふさわしい対応を行っていきます。
1992
1994
1995
1996
1998
2000
廃棄物、エミッション削減新五ヵ年計画始動
2001
2002
2003
2005
2006
廃棄物、エミッション削減三ヵ年計画始動
2008
清水工場 フッ素樹脂の製造工程におけるPFOA(パーフロロオクタン酸)全廃プロジェクト開始
千葉工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者許可更新
廃棄物削減新三ヵ年計画
2009
清水工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者許可更新
2010
PFOA全廃に向けた設備増強を開始
2011
2012
2013
PFOA全廃に向けた設備増強を完了
千葉工場 フロン回収破壊法のフロン類破壊業者許可更新
清水工場 フッ素樹脂の製造工程におけるPFOA全廃プロジェクト完了
2014
清水工場 フロン回収破壊法のフロン破壊業者許可更新
2018