PFAS Initiatives PFASに関する取組み

WHAT IS PFAS? PFASとは

「PFAS」 (ペルフルオロアルキル化合物またはポリフルオロアルキル化合物)とは、1つの炭素に2~3のフッ素が結合した構造をもつ化学物質の総称です。耐熱性・耐薬品性・難燃性など多くの特性を併せ持つことから、半導体、自動車など幅広い産業において不可欠な素材として使用されています。
OECD(経済協力開発機構)の定義によると、PFASには10,000以上の種類があるとされており、種類によって性質が異なります。

*ご参考

LAWS AND REGULATIONS ON PFAS PFASに関する法規制

PFASの中でも3種類のPFOS、PFOA、PFHxS およびそれらの関連物質については、難分解性、生物蓄積性および毒性が指摘されており、残留性有機汚染物質に関するストックホルム条約(POPs条約)で規制されています。日本では、PFOSは2010年、PFOAは2021年に化学物質の審査及び製造等の規制に関する法律(化審法)の第一種特定化学物質に指定され、すでに製造・使用・輸入等が禁止されています。 PFHxSについても、2023年11月、化審法の第一種特定化学物質に指定され、2024年4月以降に同法が施行される見通しです。
日本フロロケミカルプロダクト協議会(FCJ)では、PFOS、PFOA、PFHxS 及びそれらの関連物質を「特定PFAS」と呼び、他のPFASと区別することを推奨しています。

USE OF "SPECIFIC PFAS" IN OUR COMPANY 当社における「特定PFAS」の使用

当社では「特定PFAS」のうち、PFOAをフッ素樹脂の製造過程における重合助剤として使用しておりましたが、規制に先立ち2013年に使用を中止いたしました。PFOAを製造したことはありません。また、PFOS、PFHxSについては製造および使用したことはありません。

MAJOR PFOA INITIATIVES IN OUR COMPANY 当社における主なPFOAへの取り組み

当社ではPFOAに関し、下記の通り取り組んでまいりました。

取り組み
2007年
  • 米国環境保護庁による2010/15 PFOA Stewardship Program(PFOA自主削減プログラム)への参画
2007年
  • PFOAを取扱う製造工程における作業環境改善
2008年
  • 清水工場におけるPFOA全廃プロジェクト開始
2013年
  • 清水工場におけるPFOA全廃プロジェクト完了
2023年
2024年
  • 2月 清水工場前溝渠の浄化を開始
  • 5月 三保雨水ポンプ場内に小型活性炭塔を設置し、稼働を開始
  • 7月 三保雨水ポンプ場に中型活性炭塔を設置し、稼働を開始
  • 9月 清水工場敷地内の浄化設備を増強
  • 11月 清水工場前溝渠の浄化を完了

COMMUNICATION WITH LOCAL COMMUNITIES 地元とのコミュニケーション

当社はこれまで、地元自治会の皆様に対し、当社におけるPFOAの使用状況および取組みについてご説明させていただく機会を設けてまいりました。
2023年、静岡市の調査により当社清水工場周辺の水路などにおいて暫定目標値を上回るPFOAが検出されたことを踏まえ、三保地区連合自治会様、静岡市様との三者連絡会を設立させて頂き、関係者の皆様との綿密な連携の下、情報を共有し、適切な対応について日々ご相談させて頂いております。
近隣住民の皆様のご不安を一刻も早く取り除き、安心して頂けるよう、関係当局のご指導と専門家のご協力も得ながら、本件に迅速に対応していく所存です。

1.三者連絡会の開催

2023年11月 三保地区連合自治会、静岡市との三者連絡会を発足、第1回会合を実施
→三者連絡会の実施状況および内容は、こちら(静岡市ウェブサイト)をご覧ください

2.地元自治会への説明、回覧発行

2023年9月 地元説明会を実施
2023年10月 地元説明会を実施
2023年12月~ 地元自治会様へのご説明およびかわら版の発行(1回/月)
→浄化対策の進捗状況は、かわら版最新号をご覧ください

*ご参考

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