RESPONSIBLE CARE レスポンシブル・ケア

BASIC APPROACH 方針・基本的な考え方

環境(E)、健康(H)、安全(S)に関するマネジメントシステムは、レスポンシブル・ケア(化学製品のライフサイクルの各段階を通じて化学製品を安全に管理するための世界の化学業界の自主的な取り組み)の原則に基づいて構築されています。
当社は日本においてレスポンシブル・ケアを主導する日本化学工業協会(日化協)のメンバーとして、レスポンシブル・ケアの理念に従い主要リスクの特定、EHS実績の評価、継続的な改善に取り組んでいます。法の遵守はもちろん、「労働安全衛生」、「環境保全」、「保安防災」、「物流安全」、「化学品・製品安全・品質」、「社会との対話」の6つのカテゴリーで管理しています。

レスポンシブル・ケア基本方針

労働安全衛生 "全ての怪我や職業病は防ぐことができる"という信念のもと、ここで働く全員の労働災害・職業病ゼロを目指し 体と心の健康増進を推進します。
環境保全 事業活動に伴う環境負荷の低減と化学物質の適正管理により、継続的に環境保全に取り組みます。
保安防災 生産活動に伴う事故・災害を防止するための活動と継続的改善に取り組みます。
物流安全 安全確保、環境負荷の低減、物流労働環境向上に取り組み、荷主としての社会的責任を全うします。
化学品・製品安全・品質 製品の開発から廃棄にいたるライフサイクル全体で、化学物質の安全管理の継続的改善を促進し、環境・健康・安全を守ります。また、世界の最先端ニーズに沿った最高品質の製品を提供するため、責任ある製造を通じて安心・安全な製品をお届けします。
社会との対話 活動内容・成果を公表し、地域社会およびその他のステークホルダーとの対話を通じて相互信頼関係を構築します。

ACTIVITIES レスポンシブル・ケア活動

労働安全衛生

私たちは職場の安全性が職場の収益性を生むと考えており、常に安全を優先事項としています。安全の定義は身体的安全だけでなく感情的・心理的な健康も含み、全方位的な安全観が全ての従業員の幸福につながるということを確信しています。職場の安全管理、従業員の健康増進、組織風土の改善などの観点での教育や訓練などを継続的に実施し、意識向上を図っています。

環境保全

当社は事業活動に伴う廃棄物や化学物質の排出量削減、資源循環、省エネルギー等を積極的に行うことで環境負荷を低減し、地球環境との共存を目指しています。地球温暖化係数の低い冷媒への切替、サプライチェーンでの冷媒回収の仕組み作り、水再利用による効率的な水使用など、製品のライフサイクル全般をスコープとして多くの環境保全活動が行われています。また、ISO14001に基づき内部監査と認証機関による審査を実施し、継続した改善活動を行っています。

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保安防災

事故・災害ゼロを目標に、リスクアセスメントを実施し潜在的な危険を未然に防ぐ活動を行っています。地域や環境に影響を与える可能性のある、または財産や事業の重大な損失につながる、重大なプロセス事故を防止するためケマーズ社のPSM(プロセスセーフティマネジメント)システムを取り入れ、内部監査や教育プログラムなどを行っています。2000年に発生した爆発事故を教訓に毎年5月10日を「安全の日」と定め、3つの事業拠点を繋いだ緊急時の訓練と安全教育を実施しています。また、安否確認システムを導入し、緊急時には速やかに従業員の安否確認と被災状況の確認を把握するようにしています。

物流安全

レスポンシブル・ケアは製品のライフサイクル全てがスコープであり、その中でも他社への委託が大半を占めるのが製品輸送の業務です。物流災害ゼロを目標に、製品を安全かつ品質も維持しながら輸送するため、委託先に対して化学品に関する適切な情報提供、教育、対話を行っています。物流効率化、ドライバー不足への配慮など物流会社との協力体制が重要となっています。

化学品・製品安全・品質

製品のライフサイクル全体について企業として責任ある管理を行うため、プロダクトスチュワードシップの考えに基づいた新製品開発や化学物質の取り扱いプロセスが重要であると考えています。研究開発、上市、プロセス変更時に、健康・安全・環境に関する総合的なアセスメントを複数回実施し、コンプライアンスの徹底、安全性の確認、人や環境へのリスクの最小化に取り組んでいます。品質はISO9001に基づき​内部監査と認証機関による審査を実施し、継続した改善活動を行っています。

社会との対話

企業活動において地域と共生はとても重要です。適切な情報提供や対話を通じて地域との良好な関係を維持し、地域社会の発展に貢献するため、地元説明会、未来を担う子供達の育成、ボランティア活動などを毎年行っています。